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「いろいろな国の人と友達になりたい」「将来は国際的な仕事に就きたい」など、さまざまな理由から英語力が向上することを望んでいる人は少なくないでしょう。
義務教育で勉強してきたのに、なぜか十分に身につかなかった英語を、あらためて本気で勉強したいと考えているなら留学が効率的な勉強方法となります。なぜなら、英語に囲まれた環境の中に長く浸かることで自然な英語が体にしみ込みやすくなるからです。
しかし、英語圏の国は世界中に数多くあるため、いざ留学しようと思っても、どこの国がおすすめなのかと疑問に感じてしまうかもしれません。そこで、今回は留学におすすめの8つの国とその理由について説明します。
「留学するならどこの国がよいのか」と迷っている人におすすめの国を挙げていきます。ここでピックアップする8ヶ国は、カナダ、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、アイルランド、フィリピンです。
この8ヶ国はすべて英語圏の国となります。そもそも、英語圏とは、英語を母国語としていたり公用語として英語が定められていたりしている国や地域のことです。
英語を使用している国や地域は世界中に数多くありますが、きちんと英語を勉強したいと考えている場合には英語環境が根付いている英語圏が安心となります。
留学による英語学習は、授業を通して学ぶことだけではありません。ショッピングや外食など普段の生活の中で英語に触れることも学習の機会となります。そのため、外出先で話される言語が常に英語であるという環境で過ごすことができれば、英語を学ぶチャンスが増えることにもなるのです。
また、留学先で安心して勉強に励むことができるように、治安の良い国を選ぶことも大切です。世界でもトップレベルの治安の良さを誇る日本と比べると、必ずしも安全であるとは言い切れない場合もありますが、政治的に安定し、日本に対して友好的な国は留学先として適した場所となります。
日本を含めて海外からの留学生を歓迎しているムードがある国は、さらに留学環境の良さに期待が持てる国です。おすすめの8ヶ国には、このような条件のほかにもそれぞれにさまざまな魅力があります。そこで、留学先としてのおすすめする理由を国ごとに具体的に紹介します。留学先を検討している人は事前に国ごとの特徴を把握しておくようにしましょう。
英語を公用語とするカナダは壮大な自然と広大な国土を誇る人気の観光地であり、留学先としても安定した人気を維持している国です。多くの移民の受け入れを行っているカナダは他民族国家といわれています。さまざまな国の人が暮らしていることから、カナダ人は協調性が高く、外国の人に対して差別や偏見がない国民性を持っているといった特徴を持っています。そのため、日本を含めて留学生が受け入れられやすい環境となっているのです。
さらに、世界から多くの留学生の受け入れを行っているカナダでは留学制度がしっかりと整備されています。学生ビザのほか、観光ビザやワーキングホリデーと3つの制度があり、観光ビザには就学可能時間に制限がありません。そして、勉強だけではなく仕事の経験も積みたいという人を対象としたワーキングホリデーには特別な就労制限がないといったメリットもあります。
また、多くの国で最大12週間と制限されている観光ビザの期間も、カナダでは24週間の滞在が可能となっているのです。
充実した教育制度がある点もカナダ留学の魅力の1つです。日本とは異なり、カナダでは国ではなく州が教育を管轄しています。教育における決定権が州にあるため、州ごとに特色あるカリキュラムが組まれ、実践的な授業が行われているのです。公立校では留学生の積極的な受け入れを行っていて、留学生用の語学プラグラムを設けているところも少なくありません。
また、教育機関全体において教育水準が高く、学校間の教育レベルに差がほとんどないため、留学先選びに当たりはずれが出にくいというのも安心できる留学先となっている理由です。
加えて、高校ではインターンシップ制度などを取り入れて職場体験ができるようなカリキュラムがあったり、大学では2~4年制システムを取って編入しやすい環境ができていたりしています。カナダは留学するにあたり学習環境において幅広いチャンスが用意されているのです。
さらに、きちんとした英語を学びたいという人にとって魅力となるのが、カナダの英語の美しさです。植民地だったイギリスと隣国アメリカの英語の影響をバランスよく受けているカナダの英語はキレイな発音をした英語といわれています。また、英語だけではなく、フランス語を学ぶ環境があるというのも、カナダ留学の特徴です。
広大なカナダにはフランス語を公用語とした地域もあります。モントリオールを都市とするケベック州を留学先に選べば、留学中に英語だけではなくフランス語を学ぶこともできるのです。
経済やファッション、アートなど何事も世界の最先端を行くアメリカに憧れを抱き、留学先として希望する人も多くいます。留学という貴重なチャンスを利用して英語学習だけではなく最先端のものを体感し、さまざまな刺激を受けることが可能となる国がアメリカなのです。
スポーツや音楽、映画、芸術など勉強の気晴らしとして、また、プラスアルファの知識の習得の場として活用できる施設も充実しています。
世界中から留学生が集まっているため、日本での生活だけでは知ることができない世界の文化やあらゆる考え、生き方を知る機会を得ることができることもアメリカ留学の魅力です。あらゆる国の人との出会いやビジネスのチャンスも多く、語学向上とともに国際的な視野が身につき、将来に向けたあらたな目標を見つけることもできるでしょう。
また、大学や語学学校の選択肢が多いという点もおすすめの国として挙げる理由です。広大な敷地を持つアメリカは50の州によって構成されています。さらに、それぞれの州には複数の学校が配置されているため、アメリカ全土のすべての学校を数えると他国と比べて圧倒的な数の教育機関があるのです。そして、アメリカの学校には日本にはない専門的なコースや特殊な学科を設けているところも多くあります。このため、アメリカ留学ならではの専門的な知識を習得することも可能となるのです。
もちろん、アメリカの魅力は学校の数の多さだけではありません。世界的にもトップレベルといわれるような名門校も多くあるという点も留学先として魅力的といわれている理由です。レベルの高い学校であれば誰でも簡単に入れるというわけではありません。しかし、チャンスの国ともいわれるアメリカでは、努力次第で留学生でもトップレベルの教育を受けることができるようになっています。
留学先として良いと思う学校は人によってさまざまですが、アメリカでなら日本をはじめ他国とは比べ物にならないほどたくさんある学校の中から、それぞれが持つ特徴を比較し、自分に合った留学先を選ぶことができます。授業内容や学校の特徴、レベルなどさまざまなポイントから選べる幅広い選択肢があるという点は留学先として大きな魅力となることでしょう。
英語にはブリティッシュイングリッシュとアメリカンイングリッシュの2つの種類があります。同じ英語でも綴りや文法、意味に違いが生じる場合があるのです。
日本の英語教育などでは一般的にアメリカンイングリッシュが使用されています。そのため、ブリティッシュイングリッシュを習得したいと考えるなら、日本国内での学習やアメリカ留学などではなく、イギリスへ留学することがおすすめです。
また、イギリスへ留学する日本人は比較的少なくない傾向があります。留学しても周囲に日本語を話すことができる人が多いと、強い意志を持っていない限り、つい話しやすい日本語を多用してしまうものです。このため、英語漬けの環境を作りたい人は日本人が少ないイギリスが適した留学先となります。
さらに、語学学校の質の良さもイギリスの魅力として挙げられます。英語のもともとの発祥地はイギリスです。英語教育の歴史が長いことから、語学学校などの教育レベルは高いといわれています。なぜなら、政府や公的な機関が、授業内容や教師、学生の支援体制などといった学校の質のポイントを審査し、高水準の教育が維持されるように管理されているからです。
ケンブリッジやオックスフォードといった世界的に名高い大学が名を連ねていることからもイギリスの教育水準の高さが証明されています。
また、勉強する環境にも魅力があります。日本と同じように四季はあるものの、年間を通じて穏やかな気候であるため過ごしやすく、勉強に身が入りやすくなっているのです。アメリカやヨーロッパの周辺諸国と比べると比較的治安が良いという点も留学先として安心できるポイントでしょう。歴史ある建造物や文化が街に残るイギリスでの生活は語学以外の歴史的見識を広げてくれるチャンスもあります。
オーストラリアは、海外渡航経験が少ない人や海外での生活に不安を持っている人でも安心して留学しやすい国です。多文化主義で世界中から移民を多く受け入れている国であるため、海外からの留学生に対しても寛容で、またフレンドリーに接します。
このため、留学する際になじみやすい雰囲気を持っているのです。さらに、治安や気候が良く住みやすいという点も留学先としてプラスとなります。
なぜなら、勉強以外の不安に気を取られることなく、安心して英語学習に励むことができるからです。そのうえ、オーストラリアは日本語学習をしている人が多く、日本への関心が強い親日家が多い国でもあります。留学中に日本の話題を通してコミュニケーションの機会を得られやすい国となっているのです。
留学プログラムが充実していることも、留学先として人気を集めている理由となっています。
たとえば、一般的な語学コースでも期間を自由に選ぶことが可能です。「子どもだけの海外渡航は不安」「子どもだけではなく親も留学したい」などの場合には親と子が一緒に留学できる親子留学のプログラムも用意されています。
また、オーストラリアはワーキングホリデーの協定国です。語学学習をするだけではなく、年齢などの条件が合えば職業体験ができる制度を利用することも可能です。
さらに、現地の生活をよりリアルに体感したいという場合はホームステイを行いながら企業でインターンとして働くといった留学スタイルを取ることもできるのです。
教育制度にも留学先として選ぶ魅力があります。なぜなら、オーストラリアにはAQF(Australian Qualifications Framework)という教育システムがあるからです。中学から大学院までで取得することができる資格や学位について、要件さえクリアしていればオーストラリア国内にある他校でも認定されるという制度があります。これにより、留学生にも編入や転校の道が広がっているのです。専門的な課程を専門学校で取得した後に大学へ編入して、さらに学位を得るといったような進路を取ることも可能となっています。
ほかにも、学生ビザで留学した人であれば、オーストラリアの学生と同じ教育が保証されるESOS法という法律も定められているなど留学生にやさしい体制が整っているのです。
南半球に位置するニュージーランドは酪農や農業を主要産業とする酪農大国です。日本よりも小さな敷地を持った島国の中で過ごすたくさんの羊と壮大で豊かな自然を見ることができます。都会の喧騒を離れて、穏やかな環境の中で勉強したいという場合にはおすすめの留学先です。
授業がない日には、勉強の気分転換に大自然の中を散策したり、スカイダイビングやカヤックなどといったさまざまなアクティビティを楽しんだりすることもできます。
また、多文化主義を持つニュージーランドには国籍や民族を問わず、さまざまな人が生活しています。ほかの国に比べて比較的人種差別が少なく、アジア人であることにより不当な扱いを受けることもありません。いろいろな国の人との交流が取りやすい環境となっているため、異国の文化や習慣を知る機会を作りやすく、国際感覚が自然と身に付けることもできる環境もあります。
実際に留学をするとなった場合に気になるのがお金です。学費や渡航費以外に必要となる留学先での生活費も留学費用を大きく占めることとなります。生活費を抑えることができれば、留学費用の総額を安く済ませることができるほか、学業にさらに費用をかけたり、英語学習以外の海外ならではの経験をするためにお金を使ったりすることもできるのです。ニュージーランドは日本に比べて3分の2程度と物価が安いため、留学費用を抑えることが可能となっています。
さらに、ビザの申請が容易であるという点も留学生にとってうれしいポイントです。ニュージーランドへ留学を目的に訪れる場合、通常、学生ビザ、ワーキングホリデービザ、訪問ビザの3つのうちのどれかが必要となります。しかし、3か月以内の短期留学であればビザの申請は不要となっているのです。また、すべてのビザはオンラインで容易に申請することができるため、大きな手間をかけることなく手続きをすることができます。
南太平洋に浮かぶフィジーは南国のビーチリゾート地として人気の高い国です。美しい海に囲まれ、楽園の地ともいわれているフィジーへの留学では、穏やかな気候とぜいたくなまでにゆったりとした環境の中で精神的にも余裕を持って英語と向き合うことができます。
学校によっては校舎から絶景の海を眺めることができるところもあるのです。
フィジーには勉強の疲れを癒してくれる環境が周囲にたくさんあります。勉強しなければいけないといった追い詰められた環境で勉強することが苦手という人にとっては最高の留学先となることでしょう。
緑や海のイメージが強いフィジーですが、自然だけではなくショッピングモールなどもあるため、生活用品を買うのに不自由することはありません。日本人であっても安心して生活を送ることはできます。
また、環境に比例するようにフィジーの人々はとてもやさしく穏やかです。目が合うとあいさつが交わされ、すれ違うだけで声がかけるなどフレンドリーで開放的な国民性を持っています。親日国で、日本人に対して関心を持ち、積極的に声をかける人も少なくありません。
このため、授業以外の日常生活の中でも英語のコミュニケーションを持つ機会を自然と多く得ることができるのです。
お金の面でも留学費用を抑えられるというメリットがあります。欧米への留学で負担する学費と比べると3分の1ほどに抑えられることが通常です。現地の物価も日本の半分程度となっているため、欧米などへの留学と比べて安い費用で留学することもできます。
このため、学生でも比較的気軽に挑戦できる留学先です。
また、少人数制により授業を受けることができるという点も魅力です。欧米が1クラスにつき10~15人程であるのに対して、フィジーでは5~8人が平均となっています。このため、生徒個々に対してきめ細やかな対応をしてもらうことも期待できるでしょう。
ヨーロッパの中でも治安がよいアイルランドは穴場の留学先といえます。アイルランドの第一公用語はゲール語ですが、日常的に使用されている言語は英語であるため、英語の語学留学先として不足はまったく感じられない国です。
首都のダブリンには数多くの語学学校があり、留学生も多く滞在しやすい場所となっています。都会でありながら、のんびりとした風情もあるため、穏やかな気持ちで勉強に従事することが可能です。また、少し足をのばすと、美しい自然もあるため、気分転換をする場所に不自由することもありません。
ケルト文化が残り歴史的な建造物も多くあるため、休日に街歩きをするといった楽しみも作ることができます。
そして、日本人の留学生が少なく、ヨーロッパ圏の留学生が多いため、日本語を使用する機会が少ないという点もアイルランド留学をするメリットです。英語だけしか話すことができない環境の中にどっぷりと浸かって、日本語に逃げることなく、しっかりと英語を学ぶことができます。勉強の成績によっては落ち込むことがあったり、旅行とは異なり、ある程度の期間を生活して過ごしたりする留学では、現地の人たちの温かさは大きな支えとなります。
日本人の留学先としてはあまりメジャーではありません。しかし、フレンドリーな国民性を持ったアイルランドは語学留学のために滞在する場所として安心でおすすめの国です。2007年からは日本人もワーキングホリデーを利用することが可能となりました。親しみやすい人柄を持ったアイルランドでの留学をより満喫するために、アットホームな雰囲気を楽しめるホームステイを利用する人も少なくありません。
フィリピン留学のメリットの1つが留学にかかる費用の安さです。人気の留学先である欧米などと比べると3分の1ほどの費用で留学することが可能となっています。
フィリピンは学校を建設するための土地代や、教師などのスタッフにかかる人件費が安いため、学校が負担する費用が少なく授業料の設定が安くなっているのです。
さらに、フィリピンは日本と同じアジアの国であり、距離的にも近い場所にあります。このため、LCCなどの格安の航空券を利用すれば渡航にかかる費用も安く済ませることができるのです。加えて、物価も安いため、留学中の生活費も節約することができます。そのうえ、学校には寮があり、寮生の生活面をサポートするサービスも充実している傾向です。
さらに、サービス料は寮の費用に含まれていて、通常、別途支払うことは不要となっています。サービスには、たとえば、3食の食事がすべて付いたり、部屋の掃除をしてくれたり、ランドリーサービスがあったりといった内容です。英語の勉強にだけ集中することができるバックアップ体制が完備されているため、充実した留学生活を送ることができます。
また、費用を安く抑えられるにもかかわらず、授業の質が高いという点もフィリピン留学をおすすめする理由です。グループレッスンを基本とする国が多い中で、フィリピンではマンツーマンレッスンを多く取り入れています。大勢の中で質問をしたり、自分の個性を出したりすることが苦手であることが多い日本人にとって、1対1で個人授業を受けることができるという点は大きな魅力となることでしょう。
先生と2人きりであるため、どんなに苦手意識を持っていても、英語を話さざるを得ない状況となります。学習初心者であれば、よい環境となるでしょう。
また、生徒が自分1人だけとなるため、1回のレッスンにつき自ら会話する量を多く取ることができるという点もメリットです。話した量だけ成長が期待できるといわれている英会話学習にとって、マンツーマンであることは高いポイントとなります。さらに、個人授業であるため、自分に合った授業にアレンジしてもらうことも可能です。
状況に合わせて、発音や文法といった苦手な分野に特化した授業をしてもらうこともできるようになっています。
滞在環境の良さもフィリピン留学の魅力の1つです。年間を通じて暖かく気候に恵まれていて、過ごしやすくなっています。さらに、世界中からダイバーが訪れるダイビングスポットやビーチリゾートも多くあるなど、休日の楽しみもとなる観光スポットも多くあるのです。フィリピンでは1日10時間ほどの授業を行うカリキュラムを用意している学校が多くなっています。そのため、勉強の息抜きとして楽しめるスポットが多いという点も大切なポイントです。
英語を学ぶことができる留学先は世界に複数あります。しかし、国によって留学プログラムや、留学生をサポートするシステムなどはさまざまです。
さらに、国によって国民性や風土も異なっています。同じように英語の語学留学をしても、行く先によって、まったく異なった過ごし方をすることもあるのです。
短期の旅行とは異なり、留学はその土地で生活をし、比較的長期的に過ごすものです。そのため、勉強に集中する環境の中で語学力を最大限にのばすためにも、国ごとの特徴を事前に知り、自分の性格や希望に合った国をしっかりと選ぶことが大切となります。
また、留学の際に利用する語学学校の料金システムもさまざまです。留学先の候補となる国選びに加えて、授業料や入学金、教材費や諸経費など細かい費用の確認をすることは手間がかかります。スマ留なら料金体系がシンプルとなっているため、気軽に手間なく明確な留学費用を知ることも可能です。
また、提携している語学学校が国別に同一料金で設定されているため、金額を気にしないで自分に合った学校選びをすることも可能となっています。